毎度、浪速や。
けど、今日はいつもの「なんでやねん!」て笑える話やない。
腹の底から、静かに怒りがこみ上げてくる話や。
一人の女性が、夢やった仕事も、心も、キャリアもズタズタにされた末に、やっと、やっと会社が頭を下げたっちゅう話や。
フジテレビの社長はんが、元アナウンサーのAさんに直接会うて、謝罪したらしいな。
けどな、手放しで「よかった」なんて、わしには到底言われへん。
なんでここまで追い詰められなあかんかったんか。
なんで、もっとはよ手を差し伸べられへんかったんか。
今日は真面目に、この根深い問題について、皆と考えさせてほしい。
「会社の業務の延長線上」…この言葉の重み、わかっとるか?
まず、Aさんの声明にある「会社の業務の延長線上という状況の中で私がひどい被害を受けてしまったこと」…
この一文に、どれだけの悔しさと絶望が詰まってるか。
仕事やで。
自分のキャリアを懸けて、必死に頑張っとった場所で、なんでこんな筆舌に尽くしがたい目に遭わなアカンねん。
会社ちゅうのは、社員が安心して働ける場所を提供するのが最低限の責任やろが。
それを怠ったどころか、次の話につながるんや。
一番の罪は「二次被害」や。組織が個人を寄ってたかって潰したんやぞ。
わしがこの問題で一番許せんのは、二次被害や。
Aさんは声明で言うとる。
「私の被害申告に対して会社として適切な対応を行わず」
「リリースの内容や記者会見における発言等によって私に二次被害を与えたこと」。
これ、どういうことかわかるか?
勇気を振り絞って「助けてくれ!」て言うた人間を、会社が、組織が、守るどころか、さらに追い詰めたっちゅうことや。
これは単なる「不手際」やない。
魂の殺人にも等しい、組織的ないじめや。
こんな組織風土がまかり通る会社で、誰が安心して働けるんや。
Aさんの言葉『被害は一生消えることはありません』…これが答えや。
会社は謝罪して、補償の話もしたらしい。
けどな、Aさんの「私が受けた被害は一生消えることはありません」という言葉、これが全てを物語っとる。
金払って「ごめんなさい」言うて、それでチャラになる話ちゃうねん。
彼女が失った時間、キャリア、心の平穏は、二度と返ってけえへんのや。
この事実の重みを、謝罪した社長はんも、会社の人間も、そしてこのニュースを消費するだけのわしらも、絶対に忘れんと胸に刻まなアカン。
画面の向こうで「石」を投げとるオマエも、加害者や。
もう一つ、絶対に許せんのがネットでの誹謗中傷や。
Aさんは「心がずたずたになるような辛い思いをし、時には生命の危険を感じることもありました」とまで言うとる。
顔も名前も出さんと、安全な場所から、傷ついとる人間に寄ってたかって石を投げるような卑怯者が、この国には多すぎる。
お前らが書き込んだ一行が、人の命を奪う凶器になるんやぞ。
その自覚、ほんまにあるんか?
「言論の自由」を履き違えんな。
それは、人を傷つける自由やない。
まとめ:この叫びを、「他人事」で終わらせたらアカン
Aさんは最後に、こう願うとる。「二度とこのような被害が起こらないように努力を続けてほしい」。
この言葉を、フジテレビだけやなく、日本中のすべての会社、すべての組織、そして社会で生きるわしら一人ひとりが、自分のこととして受け止めなあかん。
自分の会社は大丈夫か?
自分の家族や友人が同じ目に遭うたらどうする?
自分はネットで、無責任な言葉を面白半分に放っとらんか?
このニュースを「芸能界の特殊な話」やと「他人事」で終わらせた瞬間、またどこかで同じ悲劇が繰り返される。
…今日は、よう「知らんけどな」とは言われへんわ。
これは、わしら全員の問題やからな。