毎度!なにわの辛口おっちゃん評論家、浪速(なにわ)さんやで。
今日はな、あの大阪万博のシンボル「大屋根リング」を設計した、藤本壮介いう偉い建築家はんのインタビュー記事を読んだんや。(YAHOOニュース)
いやー、「多様性がつながる」やら「空を共有する」やら、あまりの美しい理念の数々に、わし、涙が出そうになったわ。
もちろん、皮肉でな。
今日は、その建築家はんが語る「美しい理想」と、わしらが日々ニュースで見とる「しょーもない現実」を、一つひとつ比べていこか。
えらい落差に、腰抜かすなよ。
理念①「多様性がつながる円」 → 現実:菌と虫と不安がつながる円
藤本はんは言うとる。
「分断の時代に『多様性がつながる』というメッセージを表すことができると考えました」と。
160以上の国や地域がつながる…素晴らしい話や。
せやけどな、藤本はん。
今、あのリングの下でつながっとんのは、残念ながら160の国々とちゃう。
ユスリカの大群と、レジオネラ菌と、そして「これ、ほんまに大丈夫なんか?」という、わしら国民の不安や。
まず、そのネガティブなもんの繋がりを断ち切るのが先ちゃうか?
理念②「日本の木造技術を発信」 → 現実:で、その金、誰が出してまんの?
「サステナビリティの観点から木造が重要」
「日本から木造を発信しないでどうする」。
結構なこっちゃ。
世界最大の木造建築、日本の誇りかもしれんな。
けどな、一番大事なことが抜けとる。
その「世界最大」、なんぼかかってまんの?
その金は、一体どこから出とんねん。
わしらが汗水たらして働いて納めた税金やないか。
「日本の技術を発信」する前に、わしらの生活を何とかしてくれる方が、よっぽどありがたいんやけどな。
理念③「空をみんなで共有する」 → 現実:わしらは安全な地面が欲しいねん
「もう一つの主役とも言える空も美しい」
「その上に広がる空をみんなが共有する」。
…まるで詩人やな。
キレイな空もええけどな、藤本はん。
わしらが今一番欲しいんは、まず安心して用を足せるトイレと、ちゃんと汗の対価が支払われる地面なんや。
せっかく立派なリング作っても、その下では「故障中」の貼り紙が出たままのトイレがいくつもあって、長い行列ができとる。
おまけに、この会場を作るために汗水たらして働いた職人さんらへの「給料の未払い問題」まで次々に出てきて、現場からは悲鳴が上がっとる。
そんなギスギスした地面の上で、どんな美しい空を見上げたかて、わしの心はちっとも晴れへんわ。
「多様性がつながる」前に、まず足元の問題を解決してくれんか。
まとめ:ポエムはもうええ。現実を見せてくれ。
結局な、このインタビューは、壮大な理想を語る美しい「ポエム」や。
せやけど、わしらが日々見とるのは、問題だらけの「現実」やねん。
理念を語るなとは言わん。
けどな、その理念を実現するための、地道な努力と、誠実な説明が、今の万博協会にはあまりにも足りとらんのちゃうか?
美しいリングを作る前に、まず信頼の輪を作ってみいや。
…知らんけどな。