毎度!なにわの辛口おっちゃん評論家、浪速(なにわ)さんやで。
なんやかんや言うて、やっぱり嬉しいニュースやな!
わが町・大阪で開催しとる大阪万博の来場者数が、ついに1000万人を突破したんやて!
めでたい!大阪の祭りが盛り上がるんは、素直にええことや。
山形から家族で来てくれたっちゅう話には、思わず目頭が熱うなったわ。
…けどな、わしみたいなひねくれたオッサンは、こういう景気のええ話を聞くと、つい裏側を勘ぐってしまうねん。
今日は、この「1000万人突破」を手放しで喜んでええんか、ちょっと冷静に考えてみようやないか。
「想定よりも早く達成」…ほんまかいな?
まず、石毛事務総長はんが「想定よりも早く達成しました」て、胸張って言うとる。
そら、素晴らしいことや。
けどな、そもそもその「想定」、いつの間にやら低なってへんかったか?
最初の威勢のええ目標はどこへやら。
途中で色々問題が起きて、目標来場者数を下方修正しとったやろ。
自分でハードルをうんと下げといて「楽々クリアしたで!」て言うてたら、世話ないわ。
その辺のカラクリ、わしらはちゃんと見とかなアカンで。
「過去最多」のカラクリは、一発花火
ほんで、「前日は過去最多の19万5000人が来場!」て、これも威勢のええ話やな。
けど、その日、何があったか?日本三大花火の「大曲の花火」やんか。
そら、人集まるわな。わしも行きたかったくらいや。
けどな、そんな特別なイベントがあった日の数字を、さも毎日の勢いみたいに見せるんは、数字のマジックや。
冷静に見なあかん。
毎日19万人が来とるわけやない。
その証拠に、関係者を除いた一般の来場者は、まだ目標の半分くらいとちゃうか?
一番大事なこと。人が増えれば「問題」も増えるんやで
めでたい話に水差すようでほんまに悪いんやけどな、わしが一番心配なんは、ここや。
来場者数が増えれば増えるほど、今まで問題になっとった、万博の課題がもっと深刻になるんやで。
トイレの長い行列も、ゲート間の移動問題も、レジオネラ菌やユスリカの問題も、全部、人が増えれば悪化する一方や。
1000万人突破に浮かれて、足元の安全対策を疎かにしてたら、それこそ取り返しのつかんことになる。
協会は、「よう来はったな、おおきに!」という気持ちと同時に、「こんだけ来た人を、どうやって安全に、快適に過ごしてもらうか」という緊張感を、今こそ持たなあかんのや。
まとめ:本当の勝負は、これからや
まあ、なんやかんや言うても、遠くから家族で来てくれたり、たくさんの人が楽しんどるのはええことや。
その笑顔を、これ以上曇らせたらアカン。
「1000万人来たから成功や」なんて、絶対に思うたらアカンで。
これから夏本番、暑さも人の数もピークになる。
本当の正念場は、これからやっちゅうことを、協会はんには肝に銘じといてほしいわ。
…知らんけどな。