毎度!なにわの辛口おっちゃん評論家、浪速(なにわ)さんやで。
連日、ロクでもないニュースばっかり聞こえてくる大阪万博やけどな、久々に、心が洗われるような、ええ話が飛び込んできたわ。(ABCニュース)
万博会場で、「ミライ献血会議」なるものが開かれたらしい。
主役は、関西の高校生や大学生。
未来の献血者をどうやって増やすか、若い頭で必死に考えて、いろんなアイデアを提言したんやて。
いやー、偉いやないか。
ほんまに。
けどな、このええ話を知って、わしは逆に、今の万博運営に対する怒りがフツフツと湧いてきたんや。
今日はその話をさせてもらうで。
偉いやないか!未来を担う若者たちの真剣な眼差し
まず、この学生さんらの活動に、心からの拍手を送りたい。
小児がんで輸血を必要としとる子供たちの話から始まり、SNSを使ったPR活動や、小学生向けの献血体験イベントのプランまで…。
どれも、大人が机の上で考えとるような小難しい話やない。
自分らの目線で、どうやったら若い世代が献血に興味持つてくれるか、真剣に考え抜かれた、生きたアイデアや。
「いのちをつなぐ」っちゅう万博のテーマを、誰よりも真剣に、そして純粋に考えて行動しとる。
日本の未来も、まだまだ捨てたもんやないな、と素直に思えたわ。
翻って、万博の大人たちは何しとんねん?
けどな、ここでわしは問いたい。
この学生さんらが「いのち」の尊さを語っとる、その同じ場所でや。
万博を運営しとる大の大人たちは、一体何をしとんねん?
会場の池からはレジオネラ菌が基準値の50倍。
空にはユスリカの大群。
会場建設に関わった業者からは「給料が未払いなんや!」という悲鳴まで聞こえてくる始末や。
片や、未来のために「いのちをつなぐ」方法を考える若者たち。
片や、目先の利益や体裁のために、今そこにある「いのち」を危険に晒しとる大人たち。
このコントラスト、あまりにも情けなすぎんか?
ほんまに「いのちをつなぐ」のはどっちや?
万博協会は「多様性がつながる」とか「空を共有する」とか、美しい理念を語る。
けどな、その言葉が全く心に響かんのは、行動が伴っとらんからや。
ほんまに「いのち」と向き合っとるのは、立派なリングの下でふんぞり返っとる偉いさんらか?
違うやろ。この学生さんらや。
自分の時間を使って、誰かのために、未来のために、必死に頭と心を動かしとる、彼ら彼女らやないか。
まとめ:この提言、発表会で終わらせたらアカンで
この「ミライ献血会議」を、ただの「ええ話やったな」で終わらせたら、それこそ大人の怠慢や。
ライオンズクラブも、日本赤十字社も、そして万博協会も、この若者たちの提言を、一言一句、真剣に受け止めて、実行に移す責任がある。
未来っちゅうのは、偉いさんが作るもんとちゃう。
この子らみたいな、まっすぐな思いを持った若者が、今まさに作ろうとしとるもんや。
その芽を摘むような真似だけは、絶対したらアカンで。
…知らんけどな。